NagiosQLとは、Nagiosの監視設定をWebインターフェースから簡単に行えるアドオンだ。
以前、ここでもインストール方法を紹介した。(NagiosQL(3.0.3)のインストール
さらに、NagiosQL(3.1.1)へのアップデート方法も紹介した。(NagiosQLのアップデート(Ver3.0.3→3.1.1)
これらに続く続編として、今回は以前アップデートしたNagiosQL(3.1.1)からこのブログを書いている現時点でのNagiosQLの最新版である3.2.0へのアップデート方法を紹介する。
サーバOSは、CentOS 5.3 である。
 



 

ダウンロード

今回必要なものは以下の通りだ。
 
●NagiosQL : nagiosql_320.tar.gz   (NagiosQLのダウンロードページ
●Servicepack : nagiosql_3.2.0_sp1.zip  (ServicePackのダウンロードページ
 
ダウンロードしたtarballは、/usr/local/src に置くものとする。
 

インストールマニュアル

NagiosQLのインストールマニュアルは、NagiosQLのtarball(nagiosql_320.tar.gz)に含まれている。
tarballを解凍すると以下にインストールマニュアルがある。
 
./nagiosql32/doc/INSTALLATION_enGB.txt
 
全ての作業は特に断りがない限りrootアカウントで行うものとする。
 

システム要求

NagiosQLのインストールマニュアルによれば、以下の通り。
 

1.Webserver like Apache 2.x
2.MySQL 5.x or greater
3.Nagios 2.x/3.x or Nagios compatible monitoring software
4.PHP 5.2.0 or greater including:
   1)PHP Module: Session
   2)PHP Module: MySQL
   3)PHP Module: gettext
   4)PHP Module: filter
   5)PHP Module: FTP (optional)
   6)PECL Extension: SSH (optional)
5.Javascript activated in Webbrowser
6.Recommended Webbrowser: Mozilla Firefox

 
NagiosQL(3.1.1)との違いは以下の3点だ。
 
・Icingaという名称が消え、Nagios compatible monitoring softwareとなっている。
・PHP関連モジュールが若干減った。
・推奨ブラウザとして、Firefoxが挙げられた。
 
今までこのブログで紹介してきたように他のツールもインストールしてきたのであれば特に大きな問題はない。
5、6 は、クライアントPCのブラウザ要件なのでインストールには関係ない。
 

tarballの解凍と旧設定ファイルのコピー

今回もNagiosQLをCentOSのApacheのドキュメントルート/var/www/htmlに解凍する。
また、NagiosQL(3.1.1)の設定ファイル(/var/www/html/nagiosql/config/settings.php)をNagiosQL(3.2.0)にコピーする必要がある。
NagiosQL(3.1.1)では、解凍するとnagiosqlディレクトリに展開されたが、NagiosQL(3.2.0)では、nagiosql32ディレクトリに展開される。
そして、ディレクトリのオーナー権限をApacheの実行アカウントであるapacheにすることも忘れてはいけない。
 

# cd /var/www/html
# tar xvfz /usr/local/src/nagiosql_320.tar.gz
# cp ./nagiosql/config/settings.php ./nagiosql32/config/
# unzip /usr/local/src/nagiosql_3.2.0_sp1.zip
# cp -pr ./NagiosQL_3.2.0_SP1/* ./nagiosql32/
# rm -rf ./NagiosQL_3.2.0_SP1
# chown apache.apache -R nagiosql32

 

アップデート

NagiosQLのinstallディレクトリにENABLE_INSTALLERという空っぽのファイルを作成する。
 

# cd /var/www/html/nagiosql32/install
# touch ENABLE_INSTALLER

 
次にブラウザでNagiosQLのインストールページ(http://サイトのURL/nagiosql32/install/index.php)にアクセスする。
 
NagiosQL(3.1.1)では日本語が選択できたが、NagiosQL(3.2.0)では日本語が選択できない。(図1)
 
図1:NagiosQL(3.2.0)へのアップデート画面1
図1:NagiosQL(3.2.0)へのアップデート画面1

 
“START UPDATE”ボタン(下図①)をクリックする。
 
図2:NagiosQL(3.2.0)へのアップデート画面2
図2:NagiosQL(3.2.0)へのアップデート画面2

 
表示された画面(図3)で、全てチェックがOKになっていることを確認して、下のほうにある”Next”ボタンをクリックする。
 
図3:NagiosQL(3.2.0)へのアップデート画面3
図3:NagiosQL(3.2.0)へのアップデート画面3

 
表示された内容(図4)に問題がなければ、”Next”ボタンをクリックする。
 
図4:NagiosQL(3.2.0)へのアップデート画面4
図4:NagiosQL(3.2.0)へのアップデート画面4

 
表示された内容(図5)に問題がなければ、インストールディレクトリ(/var/www/html/nagiosql32/install)を削除し、”Finish”ボタンをクリックする。
 
図5:NagiosQL(3.2.0)へのアップデート画面5
図5:NagiosQL(3.2.0)へのアップデート画面5

 

NagiosQLの設定修正

NagiosQL3.2.0のログイン画面にアクセスし、きちんと3.2.0にバージョンアップしていることを確認する。
 
図6:NagiosQL(3.2.0)のログイン画面
図6:NagiosQL(3.2.0)のログイン画面

 
ログイン後、左側のメニューより、Administration → Config targets(図6の①)の順でクリックする。
さらに表示された画面でlocalhost(自分が管理しているドメイン)の編集ボタン(図6の②)をクリックする。
 
図7:NagiosQL(3.2.0)の設定ファイル構成画面1
図7:NagiosQL(3.2.0)の設定ファイル構成画面1

 
表示された内容(図7)に問題があれば修正し、”Save”ボタンをクリックする。
 
図8:NagiosQL(3.2.0)の設定ファイル構成画面2
図8:NagiosQL(3.2.0)の設定ファイル構成画面2

 
以上で普通に使えるようになるはずですが、細かい部分では、色々出るかもしれません。
もし何か出た場合は、教えていただけたらうれしいです。
 
 


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