NETWAYSPortalとは、Nagiosの監視結果をポータルサイトとして表示するためのアドオンだ。
ユーザ毎にそれぞれの監視結果だけを表示させることが出来る。
ポータルというだけあってNagiosだけでなく、NagiosGraper、NagVisなどのアドオンも組み込むことが出来る。
NETWAYSPortalは、ポータルサイトのベースとしてTYPO3を使用する。
以前、このブログでも「NETWAYSPortal(3.0.1)のバックエンドの日本語化」でバックエンドの日本語化の方法を紹介した。
今回は、NETWAYSPortalのフロントエンドの日本語化の方法を紹介する。
このブログを書いている現在時点でのNETWAYSPortalの最新版は3.0.1 だ。
TYPO3は最新版ではなく4.2.14を使用している。
サーバOSは、CentOS 5.3 である。
日本語バイナリファイルの作成
前回紹介した「NagiosQL(3.2.0)の日本語化」と同様にNETWAYSPortalでも日本語バイナリファイルが必要となる。
但し、今回は自分で作らなければならない。
以前紹介した「NETWAYSPortal(3.0.1)のインストール」の通りにインストールしたのであれば、/var/www/html/NETWAYSPortal/typo3conf/ext/net_dbdata/res/i18n ディレクトリ直下にドイツ語(de_DE)と英語(en_US)の言語ディレクトリが作成されているはずだ。
|– de_DE
| `– LC_MESSAGES
| |– net_dbdata.mo
| `– net_dbdata.po
|– en_US
| `– LC_MESSAGES
| |– net_dbdata.mo
| `– net_dbdata.po
`– updatepo.sh
updatepo.shは、言語ファイル(.po)から言語バイナリファイル(.mo)を作成するシェルスクリプトだ。
1回の起動で全てのnet_dbdata.poからnet_dbdata.moの再作成を行う。
まず、ドイツ語ディレクトリ(de_DE)をコピーして日本語ディレクトリ(ja_JP)を作成し、日本語ファイル(net_dbdata.po)を作成する。
# cd /var/www/html/NETWAYSPortal/typo3conf/ext/net_dbdata/res/i18n |
net_dbdata.poは、以下のように msgid と msgstr がペアとなっている。
日本語訳を msgstr に記述する。
msgid “test_i18n”
msgstr “Das ist ein uberaus unwichtiger Teststring!”
これを日本語に訳したい場合、以下のように書き換えてやればいい。
msgid “test_i18n”
msgstr “これは非常に重要で、テスト用の文字列です!”
直訳ではなく、自分なりの日本語表示にしたければ、それなりに記述すればいい。
net_dbdata.poが出来上がったら、updatepo.shでnet_dbdata.poからnet_dbdata.moを作成する。
# /bin/bash ./updatepo.sh |
NETWAYSPortalの言語設定の変更
次にNETWAYSPortalの言語設定を日本語に変更しなければならない。
これはバックエンドのTYPO3の管理画面にログインする必要がある。
まずは、ブラウザで、http://サーバURL/NETWAYSPortal/typo3 へアクセスし、ユーザ名、パスワードを入力してログインする。
ログイン後の画面で以下の操作を行う。
①「List」をクリック
②「Templates」をクリック
③「+ext NETWAYSPortal Page」のアイコンを右クリック
図1:NETWAYSPortalの言語設定の変更(1)
以下のメニューが表示されるので、「Edit」(図中の①)をクリックする。
図2:NETWAYSPortalの言語設定の変更(2)
下図のように「Setup:」部分のTypoScriptに日本語設定「locale_all = ja_JP.UTF-8」(図中の①)を記述し、保存アイコン(図中の②)をクリックして設定を保存する。
図3:NETWAYSPortalの言語設定の変更(3)
NETWAYSPortalの日本語表示の確認
NETWAYSPortalのフロントエンドにログインして、下記のように日本語表示になっていることを確認する。
図4:NETWAYSPortalの日本語表示
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