Archive for 12月, 2010


Nagios Business Process AddOns とは、Nagiosの監視結果を組み合わせて業務監視を可能にし、そのシミュレーションを行う機能を提供するアドオンだ。
実際にNagios Business Process AddOns で作成したビジネスプロセス定義で業務影響があった場合に障害通知を出したいと思ったら、ビジネスプロセス定義の条件でNagiosに監視させなければならないが、Nagiosではそのような条件で監視することはできない。
しかし、Nagios Business Process AddOns と組み合わせることで、それが可能になる。
Nagios Business Process AddOns のドキュメントでは、Nagiosの監視設定ファイルを作成する方法でNagios と連携させる方法を提示しているが、JラボではNagiosQLを導入しているのでNagiosQLを使用してNagios と連携させる方法を紹介する。
 
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Nagios Business Process AddOns とは、Nagiosの監視結果を組み合わせて業務監視を可能にし、そのシミュレーションを行う機能を提供するアドオンだ。
一口に業務監視といっても、この機能を持った監視ツールは少ない。
通常の監視ツールは、CPU使用率やメモリ使用率やHTTPレスポンスといったピンポイントの監視しかできない。
業務に影響があろうとなかろうとCPU使用率やメモリ使用率やHTTPレスポンスが設定した閾値を超えれば、それを通知する。
しかし、CPU使用率が100%になったからといって業務が停止するかといえば、答えはノーだ。
CPUが100%効率よく処理を行っている場合もある。
また、冗長化されているシステムではどうか?
5台で負荷分散されているWebサーバの場合、1台がダウンしたからといって業務は停止しない。
最低2台のWebサーバが動いていれば、ギリギリ業務が継続できる場合もある。
その場合、Webサーバが3台ダウンした場合に障害通知を受け取りたいという場合もある。
サーバ管理者などのシステムのメンテナンスを行う立場にいるエンジニアであれば、1台ダウンしただけでもすぐに障害通知が必要だと思うだろう。
エンジニアであれば、監視とは、システムが使用できなくなったことを通知するためのものではなく、その状態を未然に防ぐためのものであることを知っているからだ。
しかし、業務システムを他社のデータセンターにアウトソーシングしているエンドユーザの情報システム部の担当者などは、業務に影響があるのかどうかが重要で、業務に影響がないのであれば、障害通知に緊急性を感じない場合が多い。
むしろ、アウトソーシングしているのだから、アウトソーサーの方で対応してくれれば、障害通知はいらないという場合さえある。
また、エンジニアであっても一過性の閾値超えのたびに通知を受け取るのではなく、深刻なダメージの前兆があった場合に通知を受け取りたいという場合もあるだろう。(これが非常に難しいのだが)
そういった場合に、Nagios Business Process AddOns は有効だ。
 
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